こんにちは！ケアリストの高橋です。

11月も終わりに近づき、あっという間に12月も終わってしまう…あぁ、大掃除とかしなきゃ と気忙しい季節になってきましたね。

さて、以前 オーガニック製品について書いた時に、

「界面活性剤についてはまた今度書きます」

とか言って、もう1ヶ月以上たってしまいました。

が、まだ先延ばしにして（すみません 笑）先にノンシリコンシャンプーについて書きたいと思います。

段々とノンシリコンシャンプーブームが落ち着いてきましたが、お客様からは「本当はシリコンが入ってない方が良いんでしょ？」というお声をお聞きする事があります。

この間も少し触れましたが、シリコン全てが悪ではありません。

まず、シリコンは髪自体には悪影響を及ぼしません。

ヘアケア製品に使用されるシリコーンには大きく分けて4種類あります。

・ジメチリルシリコーン

〈主要成分〉ジメチコン

分子量によって感触を変えられる。

分子量が大きいと吸着しやすい。

・ポリエーテル変性シリコーンと呼ばれる水溶性シリコーン

〈主要成分〉ジメチコンコポリオール

文字通り水で落ちるシリコーン

・揮発性シリコーンと呼ばれる環状シリコーン

〈主要成分〉シクロメチコン

分子が小さい為、髪に吸着しにくい。

オイル系の洗い流さないトリートメントやツヤ出しスプレーなどに使われています。

・アミノ変性シリコーンと呼ばれるカチオン化シリコーン

〈主要成分〉アモジメチコン

髪に吸着しやすい

シリコーンは主に髪をコーティングして、保護する役割で配合されています。

髪の毛の傷みが進んでくると、ツヤがなくなったり絡みやすくなったり・・・要するに扱いにくくなります。
シリコンは表面を平滑化、滑らかにする効果があるので髪の毛の収まりが良くなるわけです。

それから、外部からの刺激も緩和できます。

ですから、傷んでいる髪の毛にとってシリコーンは悪いものではないのです。

では、何でシリコーンが入った物はあまり良くないと言われだしたのかと言うと、成分によってはビルドアップ（蓄積）してしまうという性質があるからです。

一般に市販されているシャンプーには吸着力の強いシリコーンを配合した製品を使用している場合があり、髪の毛の傷みを進行させないように洗浄力の弱い、若しくは弱めた活性剤を使用することで、以前に吸着されたシリコンが積み重なって感触の悪化やパーマのかかりやヘアカラーの染まり具合に影響する事があるのです。

（肌に蓄積し、毛穴をふさぐ…なんていう意見もありますが、分子の大きさが毛穴の隙間より大きいから大丈夫とか、まだ不確定な部分が多いので、ここでは その話は抜きにします）

そんなこんなで、ノンシリコンシャンプーが人気になりました。

でも、そこで代わりに入るポリマーなどの成分にも着目しなくてはいけません

キトサン

アルキル（C12,14）オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl

ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル

ミネラルオイル                 など

これらの成分が多く含まれると、髪質にもよるのですが、今度はベタつきの原因になる場合があります。

また、ポリマーは髪に絶対蓄積しないかと言うと、そうとも言い切れません。

よって、ノンシリコンシャンプーが本当に良いシャンプーなのか、というのは髪質や使う製品によって大きく左右される為、一概には言えません。

私は、美容院の施術に影響のある分子の大きいシリコーンが入っていない物で、髪質に合う物ならば、無理にそこに こだわる必要はないかなぁと思います。

高濃度の炭酸や、ジステアリン酸PEG150、トリイソステアリン酸PEG20グリセリル などののように、シリコンや落ちにくい皮膜を取ってくれる成分もあるので、それらが入っているシャンプーであれば、毎日のお手入れで素髪に近づけてくれます。

という事で、シリコーンの有無は髪や人体にそれほど影響がない事が分かって頂けるかと思うので、大事なのは洗浄剤ということになってきます。

次こそは洗浄剤の成分である、界面活性剤について書きたいと思います。

当店では、ノンシリコンシャンプーやオーガニック製品のお取り扱いがございます。

髪質に合わせたシャンプーを専門の知識を持ったキャストがアドバイスさせて頂きます。

シリコンを落としやすくするスパもございますのでサロンでのお手入れもできます。

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